ようこそ、Quick Homepage Makerへ。簡単、シンプル、美しいページを作りましょう

ニュース・慰安婦問題

「慰安婦」問題ってなぁに? 名古屋 370人が集う

 日本軍「慰安婦」問題について見識を広めようと云う集会が4月28日午後名古屋市女性会館ホールで開かれ、市民ら約370人が参加、会場はほぼ満席の盛況だった。集会は[愛知・日本軍「慰安婦」問題の解決をすすめる会]が結成1周年を記念して開いたもので、新婦人愛知県本部とアジア・太平洋平和文化フォーラムが協賛団体として協力した。
 始めに主催者代表の水野磯子さん(新婦人愛知県本部)が『高齢の被害女性が生存しているうちに日本軍「慰安婦」問題を解決させよう。国際社会で信頼と友情の絆を広めよう』と挨拶。集会は3部構成で進行した。

第1部は新内(三味線弾き語り)
 岡本宮之助さんと岡本文之助さんが日本軍慰安婦の苦しい胸の内を三味線に乗せてうたった。

&ref2(): File not found: "swfu/d/s_s_s_011.jpg";;

第2部は公開座談会  (写真=公開座談会が始まるところ)

 安川寿之輔さん(名古屋大学名誉教授)、吉川春子さん(日本共産党もと参議院議員)、池住義憲さん(立教大学大学院教授)の3人がそれぞれ専門の角度から「慰安婦」問題とは何かを語り、参加者の質問に答えた。その一部を紹介しよう。

安川さん ―― 安倍首相らの云う「強制連行の証拠がない」と云う居直りは世界に通用しない。世界各国が問題にしているのは軍の管理する施設で性の強要、暴行が組織的に行われたと云う事実であり、強制連行の有無ではない。強制連行の証拠にこだわるのは日本国内だけのガラパゴス現象だ。

吉川さん ―― 日本の若者は日本の軍隊がアジア諸国でどんな振る舞いをしたか知らない。親からも先生からも聞いていない。だから外国へ留学などして被害の事実を知らされるとビックリ仰天して言葉を失い、泣き伏したり土下座して謝ったりすると云う話をよく聞く。「慰安婦」問題を知ることは国民全体の歴史認識を深める上でも大切だ。

池住さん ―― ドイツはユダヤ人虐殺を反省・謝罪し特別な法律を作って対処した。アメリカは日系人11万人の強制収用を反省し補償した。イギリスとブラジルはアフリカ人奴隷貿易への関与を謝罪した。しかし日本は戦時の人権侵害や虐殺に対する謝罪も補償もしていない。この問題で日本は戦前の国際連盟脱退のときと同様、世界で孤立している。

第3部は歌の発表会
「すすめる会」が1周年記念で歌を公募し、応募作のうち2曲が演 奏された。
 
まず「ハルモニへのオマージュ」を穴沢源子さん(元二期会会員)が力唱した(ピアノ伴奏は山田直美さん)。穴沢さんと山田さんはこの歌の作詞・作曲者でもある。

つづいて「ムクゲの歌」を作詞・作曲者中山淑子さん(日本音楽療法学会会員)のピアノ伴奏・歌唱指導で参加者たちが斉唱し集会を終えた。

 この日は同じ時間帯に名古屋市の中心部、栄方面で政府の「主権回復」式典に反対する集会とデモが行われた。その集会・デモにフィリピンから参加した女性が途中「慰安婦」問題の集会に駆けつけて連帯の挨拶をし盛大な拍手で迎えられた。

 参加した主婦の一人は「初めて聞く話が多く、目が開かれる集会だった」と語った。        
                     (文責 加藤 剛)
 

powered by Quick Homepage Maker 5.3
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional