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JCJ賞

2022年 第65回 J C J 賞

 

JCJ賞大賞】    1点

● ドキュメンタリー映画「教育と愛国」 監督・斉加尚代

 小学校の道徳教科書で「パン屋」が「和菓子屋」に書き換えられる。滑稽な書き換えだが、斉加は沖縄戦で集団自決について「軍の強制」が削除された問題とつながると感じた。教育への政治介入が強まる中で、教科書から史実が消える。教育への危機感が広がっている。

JCJ賞      4点(順不同)

● 「土の声を『国策民営』リニアの現場から」 (信濃毎日新聞)

 日本列島の中央部の自然体系と地形、風土を大きく傷つけながら強行されているリニアモーターカー建設プロジェクト。その必要性、有効性からも、「21世紀最大の無駄プロジェクト」に対しては、地元住民などの根強い反対運動が続く。残土の処理や運搬など「土」の処理に焦点を充てながら、リニア問題に正面から本格的に切り込んだ。

● 風間直樹/井艸恵美/辻麻梨子『ルポ・収容所列島 ニッポンの精神医療を問う』  東洋経済新報社
日本は精神疾患の患者数400万人を超え、精神病床入院患者数約28万人、人口当たりでも世界ダントツ。そして日本の精神病院特有の強制入院制度「医療保護入院」がある。この実態を丹念に取材した。問答無用の長期入院、入院はDVの夫による策略、40年も退院できなかった男性、向精神薬の薬漬け、密室での虐待横行、…等々、人権のかけらも見られない報告は生々しくおそろしい。

● 北海道新聞社編『消えた「四島返還」 安倍政権 日ロ交渉2800日を追う』 北海道新聞社

北方領土返還問題での安倍政権の日ロ交渉はこの上ない稚拙外交そのものであった。

 本書は、従来の「四島返還」から歯舞・色丹の2島返還に独断で舵を切ってしまい、あげくプーチンに手玉にとられた安倍「対ロ外交」を7年以上にわたって追った地元紙の記録。北方領土問題の全貌を理解する上での必読の書である。

● 「ネアンデルタール人は核の夢を見るか~“核のごみ”と科学と民主主義」 北海道放送

 原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる核のごみ。北海道寿都町と神恵内村で、全国初の核のごみに関する文献調査が行われている。人体に影響がない放射線量になるのは10万年後とされる。今から10万年前はネアンデルタール人がいた時代だ。彼らは核の夢を見ただろうか。私たちは10万年先まで安全に核のごみを管理できるのか。「迷惑施設」を地方に押し付ける構図は原発や米軍基地とも通じる。この番組は、本来、国全体で議論すべき問題が地方に押し付けられている構図を鮮明にし、一人ひとりが考えるべきだとのメッセージを発信している。

【JCJ特別賞】    1点

● 沖縄タイムス社と琉球新報社

 沖縄タイムス、琉球新報の2紙は、ことし復帰50年を記念して、タイムスは「防人の肖像」、「50歳の島で」の企画などで、また新報は「沖縄の日本復帰50年の内実を問う」の特別号などで、ともに復帰50年を迎えた沖縄の基地の現実と、人々の生活を詳しく報道した。県内に2紙が併存するという、厳しい経営状況の下で、真実の報道を求めて切磋琢磨する2紙の活動は、日本の民主主義のために極めて重要である。

 2紙はこれまで戦後77年の日本で、米軍統治下での闘いを含め、県民の人権と日本の民主主義のために、絶えざる報道と評論活動を続けてきた。その活動は、日本のジャーナリズム全体の中で特筆されるべき成果を生んでおり、その果たした役割は極めて大きく、本土の新聞が教えられ、手本とするものでもあった。

 特に、「再び戦争のためにペン、カメラ、マイクをとらない」をモットーに活動してきたJCJとして、「反戦」を明確に掲げる沖縄2紙の活動は、特に頼もしいものでもある。

JCJは沖縄復帰50年に当たり、2紙のこの間の活動の努力と成果に対し、JCJ特別賞を贈り表彰する。

★授賞式は9月24日(土)13時から東京水道橋駅近くの全水道会館で記念講演に続いて行われる。
★記念講演は法政大学教授 上西充子さん「何のために報じるのか」参加費は会場1000円、オンライン800円。 申し込みは会場=0ffice@jcj.gr.jpへメール。オンラインは https://jcjshou.peatix.com/ クリックでお手続きを。

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2021年度 JCJ賞(JCJ大賞2点  JCJ賞3点 JCJ特別賞1点)

JCJ大賞 信濃毎日新聞社『五色(いつついろ)のメビウス  ともにはたらき、ともにいきる』
JCJ大賞 平野雄吾氏『ルポ入管 絶望の外国人収容施設』(ちくま書房)
       上記2点は「外国人労働者なしに日本の産業界は成り立とも言われる日本の現状に鋭く
       切り込んだ取材が高く評価された。
JCJ賞  
   ◇菅首相の学術会議人事介介入スクープとキャンペーン(しんぶん赤旗
   ◇ETV特集「原発事故”最悪のシナリオ” ~そのとき誰が命を懸けるのか~」(NHK)
   ◇映画「標的」(監督 西嶋真司  制作・ドキュメントアジア)
JCJ特別賞 故俵義文氏 日本の教科書と教育を守り続けた活動

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2020年度 JCJ賞

◆JCJ大賞 安倍首相の「桜を見る会」私物化スクープと一連の報道
    ☞ しんぶん赤旗日曜版
 催し自体は他のメディアで毎年報道されていたが、赤旗日曜版はこれを首相による血税の私物化としてスクープした。国会でも取り上げられ、一般マスコミも注目、大きな政治問題に発展した。

◆JCJ賞 『証言 沖縄スパイ戦史』 ☞ 三上智恵

◆JCJ賞 『孤塁 双葉郡消防士たちの3・11』 ☞ 吉田千里

◆JCJ賞 森友問題で自殺した財務省職員の遺書の公開
     ☞ 赤木雅子  相沢冬樹

◆JCJ賞 「ヤジと民主主義 ~小さな自由が排除された先に~」
     ☞ 北海道放送

2021年度JCJ賞 候補作2点を JCJ東海が推薦
     ◇大村愛知県知事リコール署名の不正疑惑をスクープ
                  ☞中日新聞と西日本新聞
     ◇菅首相長男もかかわる「東北新社」から総務省幹部らが
      接待を受けていた事件のスクープ ☞文芸春秋
         

2019年 J C J賞
◆JCJ大賞  「税を追う」キャンペーン ☞ 東京新聞社会部
◆JCJ賞    『図説17都県 放射能測定マップ+読み解き集』
                 ☞ みんなのデータサイト出版
◆JCJ賞   「イージス・アショア配備問題をめぐる一連の報道」
                 ☞ 秋田魁新聞イージス・アショア取材班
◆JCJ賞   「想画と綴り方~戦争が奪った子どもたちの”心” ☞ 山形放送
◆JCJ賞   「誰が命を救うのか 医師たちの原発事故」 ☞ NHK ETV特集

2018年 JCJ賞
JCJ賞 『日本ナショナリズムの歴史』全4巻  梅田正己 高文研
JCJ賞 [財務省による公文書の改ざんをめぐる一連のスクープ]  朝日新聞社(東京社会部、大阪社会部の取材班)
JCJ賞 「米の核削減、日本が反対 核弾頭の最新鋭化も促す」「『沖縄に核』日本容認」その他続報 
     しんぶん赤旗 政治部、外信部
JCJ賞 [沖縄へのデマ・ヘイトに対峙する報道]   沖縄タイムス 編集局
JCJ賞 NNNドキュメント18 南京事件Ⅱ 歴史修正を検証せよ 2018/5/13(5/14) 日本テレビ放送網

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